8日は、最近神経症状が出てきたポコくんの詳しい検査に行く予定でしたが、急遽多頭からの保護猫、白血病キャリアのてんちゃんを病院へ。
てんちゃんは、前日から少し呼吸が早くいつもよりちょっとだけ元気がない気がしました。
と言っても食欲もあり、じゃらしでも遊ぶ。
リンパ腫で亡くなったわかめちゃんの事もあり、私自身ちょっとした変化に過敏になっているのかも知れません。
取りあえずは、簡易のエコーで診てもらい、胸水が溜まっている様なので、抜く処置のため数時間病院にお預けして一旦帰宅。
胸水…やはりてんちゃんもリンパ腫なんだと落ち込み、抗がん剤はどうするかとかもんもんと考えた数時間。
処置が終わり、再度病院で詳しい説明を受けました。
抜いた胸水を見せて頂きましたが、ほんの僅かの量でした。
レントゲンで真っ白に写っていたのは、胸水ではなく肥大した心臓。
肥大型心筋症でした。
てんちゃんの心臓は、正常な猫の心臓の3倍以上の大きさで、肋骨目一杯に大きくなっていました。
原因は特定はされてはいませんが、遺伝的なものやウイルス感染や食生活などなど色んな説があります。
メインクーンやアメショーは遺伝的な要素が強いとか。
原因はともかく、治る病気ではないので対処療法しかありません。
取りあえずは、利尿剤を毎日飲ませて、胸水が溜まるのを防ぐ、利尿剤によって腎臓に負担がかかり、腎機能の悪化が予想されますが、心肺機能の苦しさを緩和させるためには致し方ないこと。
あまり激しい運動はせずにストレスの少ない生活を心がける、難しいですね。
まだまだ遊びたい盛りですから。
てんちゃんの様に、心疾患をもった猫さんは、常に爆弾を抱えている様なものです。
心臓の発作が起きれば、僅か数時間で死に至る。
その間は、七転八倒しもがき苦しむ事になる。
朝起きたら、外出から帰ったら亡くなっていた、と言う事も覚悟しなければならない。
詳しい検査結果の説明を受けている際に院長先生から、質問を投げ掛けられました『安楽死をどう考えますか?』
その時には、何故唐突にそんな質問をするのかなと思いましたが、帰宅後自分なりにてんちゃんの病気を調べて納得。
私がお答えしたのは『今までは、安楽死を選択する人を否定はしないが、自分はそれを選ばないだろうと言うか選べないだろうと思ってました。でもわかめちゃんが数日苦しんで苦しんで亡くなる姿を看取って、自分も選択する日が来るのかなと思うようになりました』
てんちゃんに限らず、他白血病の兄弟達だって今後どんな病気を発症するか解らない。
不安だらけですが、この子達が白血病に選ばれてしまった猫であるならば、私はその最期を看取る人間として選ばれたのだろう。
外で苦労をしている猫達や去勢手術をしなければならない猫達の事も気がかりですが、保護猫達の検査や治療も次々です。
してあげたい事やしなければならない事が盛り沢山ですが、出来ることしか出来ないのです。
昨今の猫ブーム、猫に深く携わっている方なら誰しも危惧しているところと思います。
癒されたい可愛い、子供や孫にせがまれて…キッカケは何であれ、ブームが去った後も本当に大事にしてくれればいいなと願わずにはいられません。