昨日空き家にたまに出て来る大三毛ちゃんのご飯やりに向かう途中、子猫の鳴き声が…。
川の草むらからでした。
慌てて降りる場所を探しましたが、対岸に階段はあるものの、草むらにたどり着くためには深さ1メートルほどの川を渡らなければなりません。
当日のどしゃ降りで更に増水し流れも速くなっていました。
とにかく降りるためのハシゴ探しをし、知人に連絡しキャリーとバスタオルの応援をお願いしました。
たまたま一軒のお宅に3メートルほどの古い木製のハシゴを発見、快くお貸し下さいました。
丈が1メートル以上もある草むらにキジトラの子猫の姿を確認し、静かに声をかけながらそっと近づきましたが、怖がって逃げてしまいます。
手で捕まえられない子と判断し、深追いせず一旦自宅に戻り自動の捕獲器を方々探しましたが、貸し出し中だったりで入手出来ず、手動の捕獲器を持参で再度向かいました。
私達が到着した時には、いつもご飯やりをしているスナックのママやお客さんとで子猫を捕まえるため追っていました。
手で捕まえられない子だと説明し、捕獲器を設置しねばってみたものの入らず、捕獲器にご飯を置いて黒いビニール袋で覆い、この中で一晩凌いでくれれば、少しでも食べてくれればと無事を祈りつつその場を後にしました。
その時点で既に夜8時近くでしたので、お腹を空かせて待っている子達のご飯やりに向かいました。
眠れぬ夜を過ごしました。一瞬見えたその体は、当日のどしゃ降りで全身ずぶ濡れ、草むらはかなり高温多湿です。
ずっと怖くて鳴き続けている子猫はどんどん体力を消耗します。濡れた事により低体温、空腹で低血糖、脱水…二日がリミットです。
そして今日仕事を終えた朝9時過ぎに急ぎ子猫の所へ駆けつけたら、鳴き声がしません…。
最悪の事態が頭を過りました…。
前日お話を伺った近くのマンションにお住まいの方にご連絡した所、夜11時過ぎまでは大きな声で鳴いていたんだけど、そのあとぱったり、朝はカラスが酷く鳴いていた。
これ以上ないほどの最悪な情報でした。
気落し川を覗きこんでいたら、昨日お話をした別の方から声をかけられました。
『子猫自力であがったみたいですよ』
えっ!?
朝5時頃に、川の上の歩道の方から同じ鳴き声がしてみたら、お母さん猫が5匹の子猫を連れだって歩いていて、その中に確かにキジトラがいましたよと言う何とも嬉しいお話でした。
昨日ハシゴをかけたままだったので、何とか登る事が出来たのだと思います。
色んな方からのお話から、その周辺の猫事情がわかって来ました。
川の側にお寺があり、そこを中心に住み着いている猫が5.6匹(ほとんどメスと思われる)、何人かの方がご飯やりをしていて、メインであげているのがスナックのママさん、今回川にいた子猫のお母さんは二ヶ月くらい前に5匹の子猫を産んだ事。
今回の子猫はカラスの仕業と思われますが、毎年の様に子猫が川に落ちて(落とされて)いる事。
お寺の住職は猫をあまり快く思っていない事。
別の場所と同じく、ご飯をあげても不妊手術をする方がいない事。
昨年川から救いあげ、元の場所に戻した数日後腸がはみ出た状態で死んでいた子猫がいた事。
聞けば聞く程、胸が詰まります…。
昨日お話をした方達の中でも、何とか猫を救いたいと思って行動されている方も数人おられました。
メインでご飯をあげているスナックのママさんや、住職を含め何とか説得し、不妊手術へお話を持って行きたいと考えております。
実際にお金の話しになると途端に避ける様に知らん顔をする方も多いので、前途多難ではありますが…。
こんな事が毎年の恒例行事になってはダメだと思うのです。
今は伸びきっている草むらも、草刈りをしたら猫の骨がゴロゴロ出て来そうです…。
ご支援に感謝
いつも気にかけて見守って下さっているかびごん様より、またまたたくさんのフードのご支援を頂きました。
お忙しい中、お手数もおかけし申し訳ありません。
大変助けられております。
呉々もご無理のない範囲で宜しくお願いいたします。
有難うございました。