うしおが私の腕の中で逝ってしまってから二年が経ちました。
震災や深刻な病気やケガをした子に次から次へと出合い、うしおの事を想い深く悲しんであげる余裕もありませんでした。
この二年があっと言う間だっただけに、まだ昨日の事の様で心穏やかにうしおの事を思い出してあげる事が出来ません。
来年は大丈夫かなぁ。
ここ最近は更に自分の無力さ加減に気落ちするばかりです。
交通事故で骨盤を脱臼した子の手術もしてあげられない、凶暴なオス猫が怖くて餌場に近付けず交通量の多い場所で右往左往しながら待っている子をハラハラしながら見守る事しか出来ない、吹雪で凍える様な日に遺棄され大声で鳴いている高齢の猫を保護して飼ってあげる事も出来ない。
行政は人を頼らず自分で何とかしろと言う。
せめて全ての猫にマイクロチップを埋め込み登録制にし安易に飼わない様、簡単に遺棄出来ない様な仕組みを作って欲しい。
それでも棄てる人間にはきっちり愛護法に基づき罰金を徴収し、病気やケガで苦しむ猫達のために遣って欲しい。
人間は犬や猫の命の選別や期限を勝手に決められる程、偉い生き物なのでしょうか。
人間の死刑制度に強く賛成も反対もするつもりはありませんが、それ相応の事をしたのだから償わなければならないでしょうが、犬や猫はいったいどんな悪い事をしたのでしょう?
ただただ必死で生きているだけなのに…。
やるせない事ばかりです。