今日は日中も気温が上がらず厳しい寒さになりました。
路面は所々凍結していて、歩きでも自転車でも常に緊張状態です。
誰かが作った雪だるまも、午後になっても融ける気配すらありません。
夜になるとその寒さもより一層です。
公園の猫達も待ってましたとばかりに四方から猛ダッシュで駆け寄って来ます。
公園のボス的存在の茶ボスも既に10歳は超えているだろうその体にこの寒さは堪えるはずです。
茶ボスは、人伝に聞いた話しによると、既にシニアになってから遺棄されたメス猫で、避妊済みか未避妊かは不明。
10歳くらいでも出産するメス猫はいるので、もし未避妊であれば茶ボスはかなりの高齢猫と言う事になります。
遺棄されてから一度も出産をしていないのですから。
茶ボスの後ろ足はO脚になり、その動きも若い猫の様な機敏さはありませんが、ドライフードも痛がらず食べてくれていますし、たまにローダの様な気性の荒いオス猫がやって来ると、凄味の効いた唸り声で威嚇し追い払います。
これにはオス猫達もタジタジで、皆が一目置く存在です。
そんな茶ボスを利用しているのが、今年生後3ヶ月程で公園に迷い込んで来たちびトラです。
僅か生後3ヶ月程の子猫が一匹だけで生きていくのは成猫の何倍も危険な事です。
ちびトラ本人もよく分かっていた様で、常に茶ボスにくっついて行動していました。
茶ボスの側に居れば、縄張りを死守しようとする他の公園猫に苛められる事も少なくなりますし、ご飯にもありつけます。
寄らば大樹と言うか、ちびトラの生きる術です。
茶ボスはちょっと迷惑そうですが…。
高齢の茶ボスにとっては体に堪える冬、ちびトラにとっては初めて経験する厳しすぎる冬です。