昨日、去勢手術を終えた黒助を一旦家に連れ帰り、絶食状態を保っていたので水分の多いスープ系のフードを食べさせ、涼しくなった夜にリリースしました。
黒助は、三毛黒ちゃんやメメちゃん達の居る場所にちょくちょく顔を出して、姫ちゃんやローダを追ったりしていたオス猫です。
近くに住む老人が自宅でご飯をあげているのですが、人間に対しては大人しいし、自分も男だから去勢手術をするのは気がひけると言って、今まで未去勢のままでしたから、体のあちこちに古傷があります。
内腿や背中の毛がうっすら脱毛していたので、取りあえずフロントラインをつけて様子をみました。
幸い脱毛も治って来ました。
耳や顔の脱毛がないのでカイセンではなく、ノミアレルギーだったのかも知れません。
予算的にも、全ての子にエイズ白血病検査やワクチンが出来る訳ではないので、今回の黒助も検査はしていませんが、エイズや白血病陽性の子は免疫力がないので、陰性の子に比べて色んな皮膚病や病気になりやすいです。
黒助は、おそらく5.6歳で今まで何度も喧嘩で傷をつくり交尾もして来たでしょうから、その可能性も十分に考えられます。
黒助がそうと決まった訳ではありませんが、去勢をする事で本人も喧嘩で深傷を負う事もなくなるでしょうし、エイズの蔓延もある程度防ぐ事が出来ます。
今私は、管理センターからの依頼もあり、不妊手術のための保護のお手伝いをしています。
知人から頼まれた所もあるので、合計三ヵ所です。
皆さん不妊手術はしたいけど、何をどうしたら良いのか、どうやって捕まえたら良いのか戸惑っている方が以外に多くいらっしゃる様で、私も最初はそうでしたから気持ちは良く分かります。
不妊手術をする事で、少しでも猫達が生きやすい環境になり、しっかりとご飯を貰えるなら微力ながらご協力させて頂きたいと思いました。
とは言え、ふらっと行って直ぐに捕まえられる訳ではありませんので、何度も足を運び状態を把握し、猫達に顔を覚えてもらって病院の手配やリリース時の天候等も考慮してからになりますので、時間がかかります。
依頼人の動機も様々なので、複雑な部分もありますが、何とか外で生きていく事の過酷さや、人間の勝手な都合で不妊手術をさせて頂いている事等も併せてお話させて頂きながら、お手伝いをしていきたいと思います。
仙台市も個人ボランティアの善意にすがるばかりではなく、行政指導をするだけではなく、こういった方達のお手伝いが出来る人材を育て、派遣出来る仕組みをつくって頂きたい。