ハウスを撤去されたうしじ&半チョビは、日中の一番暖かい時間帯だけ出て来る様になりました。
半分凍った地面や濡れ落ち葉の上で待つのは5分だって辛い事だと思います。
私の予想通り、ハウスがなくなった事で、今まで常駐していた二匹がいなくなり、空きスポットと化してしまいましたから、見馴れぬ猫がちらほら現れる様になりました。
ほとんどが未去勢のオスだとは思いますが、なかには飼い猫と思われる子も。
土や草木があり、私以外にも不定期ですがご飯をあげている方もいますから、猫にとっては居やすい場所なのだと思います。
どんどん他の猫が集まって来て、ケンカやマーキングをしていくでしょう。
そうなれば周辺住人からの苦情も増えると思います。
そしたら市や区はどうするのでしょう。
たった一本の嫌がらせの苦情を真に受けハウスを撤去し、更に苦情を増やす結果になる事等考えもしなかったでしょうね。
また集まって来た猫達のお世話や不妊手術を私にしろと言うのでしょうか。
今まで何度か管理センターの方には過激な猫嫌いの方への説得等ご協力頂いて来ましたが、よくよく考えてみると何故私達個人で猫のお世話をしている者達がこんなに負担を強いられているのか…。
勿論自らの意志で動いている訳ですが、個人で出来る事は限られていますし、肉体的精神的経済的にも限界があります。
続けたくても、続けられない状況に陥るかも知れません。
そうなる前に、国も各自治体も変わらないと、この現状は100年経っても変わらないでしょう。
震災後、仙台市の動物管理センターで殺処分は行われていませんが、またいつ再開されるか分かりません。
東京都千代田区とちよだニャンとなる会の『被災猫のために何かしてあげたい』と言う大変有り難いご厚意により、管理センターに収容されていた子猫数十匹が、東京で里親募集をさせて頂き全頭が決まった様です。
その輸送費や中には風邪を引いている子猫もいたと言う事でその治療、里子に出す前に一時預りして下さったり、その全ての費用や段取り等千代田区で負担して頂いたと聞いています。
千代田区の地域猫の取り組みや活動を全て把握している訳ではありませんが、保健所での殺処分や猫に関する苦情が激減している事は確かです。
やろうと思えば、本気で変えようと思えば変わるはずです。
仙台市でも地域猫を推奨している訳ですが、いったいどれくらい市民が地域猫を理解しているのか、その名さえ知らない方は多いはずです。
もっと市民に周知させる事ですし、積極的に区単位町内会単位で説明に出向くべきです。
必ず出て来るのが、ご飯やりの場所やトイレを設置する場所ですが、これだけ無駄と思われる誰も遊ばない小さな公園が至る所にあります。
公園課がとか道路課がとか言ってないで、仙台市として解決に向けて協力すべきです。
震災後、管理センターもボランティア団体も個人ボランティアも保護猫でいっぱいです。
震災で飛び出した子、遺棄された子、その子達が繁殖し来年はもっと増えるでしょう。
私の住んでいる場所からそう遠くない所でも、震災の影響で住めなくなった巨大な建物には置き去りにされていった猫達がたくさん居ると聞いています。
かなりの数の子猫も…。
私も今は手一杯で見には行けません。
見てしまったら…。
何も出来ない自分の無力さと、何も変わろうとしない行政への怒りと、たかが猫の命と文句ばかり言う住人と、何とか生きていくだろうと遺棄する人間と…様々な思いや怒りに押し潰されそうになります。
いつでも何の罪もない猫達が犠牲になります。