お陰様で、マー君に素晴らしい飼い主様が見つかりました。
今年は震災も影響して子猫ですら貰い手が少なく、ましてや成猫となるとかなり厳しい状況です。
それを覚悟で募集を出したところ、すぐに一件のお問い合わせを頂きました。
その内容は、一般のご家庭とは少し違っていたものの、マー君にとっては完璧なまでに素晴らしい環境に、こちらが気後れした程です。
そんなうまい話があるだろうか…と半分疑いながらも、取りあえず一度お会いしてお話をしてみようとマー君と伺わせて頂きました。
しかし、お会いしてマー君に対する接し方や、猫に対するお考えがしっかりされている方と判り、後日お見合い期間に入りました。
そのお見合い期間中も、私の心配を察して下さり、毎日の様にマー君の様子をお知らせ下さいまして、日毎慣れて信頼関係を築いている様子に私の不安も取り除かれて行きました。
そして一週間後、飼い主様のお宅は私の家からも近いので、フードの追加を持参しマー君に会いに伺ったところ、すっかり新しい環境に慣れ元気に走り回っているマー君に会う事が出来、正式に飼いたいと言う有り難いお返事を頂きました。
写真は私がマー君と初めて会った時のものです。
最初は警戒して近づいて来なかったものの、一週間もしないうちに触れるくらいにまでなりました。
未去勢のわりにはとてもキレイな状態で、他の猫を怖がっていた事からも単独で飼われていた飼い猫だったのだと思います。
もし、たまたま家出中で大切に飼われていた猫なら、管理センターや交番に届けが出ているはずですし、必死で探すはずです。
私も最初は迷子猫の可能性もあると考え、一ヶ月近くは外でご飯を与え様子をみましたが、毎日お腹を空かせて待っている状態でしたし、やはり遺棄された子だと確信し保護しました。
今回のマー君の様に、遺棄された猫がたまたまご飯にありつけ、保護されましてや大切に飼って下さる飼い主様に出逢える確率なんて本当に極々僅かです。
そのほとんどの子は、飢えや暑さ寒さ喧嘩や交通事故、病気や過度のストレス…日々あらゆる危険と戦いながら生きて行くしかありません。
どんなに苛酷でも自殺等有り得ませんから、生きるしかないのです。
遺棄するくらいの人間に何を訴えても無駄なのかも知れませんが、遺棄はある意味殺処分するより長く地獄の苦しみを味わう事になるのだと認識して頂きたい。
まずは猫を飼う時には、何があっても共に暮らすと言う覚悟で飼って頂きたいですし、万が一どうしてもと言う時には必死で新たな飼い主さんを探す努力をして頂きたい。
今回、残念なお知らせが一つあります。
先日飼い主様が決まりお引き渡しが済んだ3兄弟のココちゃんですが、飼い主様の都合により帰って来ました。
原因は100%飼い主様側にあり、ココちゃんのせいではないのですが、やっと慣れた頃にまた環境が変わり、ココちゃんには申し訳ない事をしてしまいました。
決して安易に決めた訳ではありませんでしたが、結果としてその様な方を選んだのは私の責任です。
今後はより慎重に猫達の幸せを考えて行きます。
話がそれてしまいましたが、今回マー君は第二の猫生を新たな飼い主様と共に歩む事になりました。
どうか一日でも長くその幸せが続きます様に…。