8月1日ある知人から捕獲器を貸して欲しいとの電話がありました。
(捕獲器と言っても犬用のキャリーに紐を付けただけの原始的な物ですが、猫に優しく捕獲率はかなり高いです)
その事情を聞くと、自宅敷地内で付近の猫にご飯やりをしていたのだが、その中の一匹が物置に居着き常に鳴いているので、近所からも苦情が来そうだし、大の猫嫌いである娘が石を投げたり水をかけたりする。
その娘にご飯やりを止めるかどこかに棄てて来いと言われた…。
その話しを聞いて呆れたり怒ったりするのは後回しにして、とにかく発情で鳴いている可能性が高いので、私が捕まえて避妊手術をすると言う事で向かった訳ですが、話しではおそらく生後半年くらいのメスだと聞かされていたので行ってみてびっくり、確かに若そうに見えますが一歳にはなるメス猫で、私達を見て全身の毛を逆立てていました。
間もなくその理由が分かりました。
縁の下から子猫が3匹顔を出したのです。
そのお母さん猫は子猫達にご飯を食べさせたくて必死で鳴いていたのです。
そしてうるさいと言う理由で水をかけられ、必死で人間から子猫達を守ろうとしていたのです。
その知人は子猫を産んでいたなんて全く気が付かなかったと言っていました。
猫に携わって10年以上にもなるその知人は、ただただあちこちにご飯をばら蒔き、片付けもせず近隣の方とトラブルを起こし、口内炎で痛くて食べられない猫だろうが子猫だろうが同じ安価なドライフードを与え、オスかメスかの判断も出来ずただただ無責任に増やし続けて来たのです。
そして困るとすぐに他人に頼る…。
出来れば手を引いて欲しいくらいです。
本当はその知人の頼みなど聞きたくはありませんが、全ては猫達のためです。
猫の事だけを考えて動く事にしました。
子猫達は生後1ヵ月半くらいでしたので、離乳させても大丈夫だと判断し家で保護、お母さん猫は避妊手術をし元の場所に戻す事にしました。
手術前にその知人にはお母さん猫のご飯やりをしっかりする様約束させました。
そしてその虐待娘にもこう伝えて欲しいと『避妊してもしばらくは子猫を探して狂った様に鳴き続けると思いますが、あなたも人の親ならお母さん猫の気持ちが理解出来るはず、突然捕まえられて手術され戻ったら子猫達の姿はどこにもないのだから…』
因みにもうすぐ40歳になるその娘は二人の子持ちで、犬も猫も扱っているあるボランティア団体の会員です。
大の犬好きで、大の猫嫌いだそうです。
これ以上猫を攻撃する様な事があれば、そのボランティア団体に抗議します。
と長々経緯をお話しましたが、その時に保護した3兄弟の唯一のオス『たーくん』です。
今は元気に走り回っています。
我が家の成猫達もそのパワーにタジタジです。
白猫のメス『ミミちゃん』
一番感情豊かでおてんばな甘えん坊さんです。
サビのメス『ココちゃん』
個性的な模様でおっとりマイペース。
激しいじゃれあいより一人オモチャで遊ぶのが好きな子です。
みんな素敵な里親さんに出逢えて幸せになって欲しいです。