5月6日、道路の端で小さくうずくまっている猫を小学生が保護し、顔見知りだった猫をたくさん飼っているおじさん宅に預けて行きました。
そのおじさんも取りあえず預かったものの、年金暮らしで余裕もなく途方に暮れ私に相談して来ました。
今後の事はともかく、その生後6.7ヵ月のオス猫は目やに鼻水くしゃみを連発していて、更には結膜炎をおこしていたので、一旦私のところで預かる事にしました。
他の子達とは隔離し、風邪と結膜炎の治療をし下痢もしていて痩せていたので、栄養のあるものを少しずつ与えみるみる回復して行きました。
救いだったのは本人がとっても元気で人懐っこい性格だったため治療が容易に出来た事です。
私が立っていると、足元から肩までよじ登りこれでもかと言う程、顔をスリスリして来ました。
明らかに飼われていた子です。
黒猫ですが、首と胸とお腹に白い毛があり、胸の白い毛の形が星の様だったので、星くんと呼んでいました。
しかし、どんなに可愛くて良い子でもうちでずっと預かる訳にもいかず、エイズ白血病陰性で人懐っこい子であれば、去勢ワクチン検査代を負担する事を条件に預かって里親募集をして下さる病院があるので、そちらにお願いする事にしました。
一昨日病院で検査をした結果、幸い陰性でしたのでそのままお預けして来ました。
私に相談して来たおじさん宅では、10匹近くの猫を放し飼いの様にして飼っています。
以前は飼い猫が産んだ子猫はほとんど殺処分していました。
その数は恐ろしくてはっきりとは聞いていませんが、おそらく100匹以上…。
生後60日以内であれば一頭あたり僅か400円で処分してくれるのです。
私がそのおじさんと知り合って間もなく、全ての猫の不妊手術をしましたので、今はそんな事はありませんが。
そのおじさんだって生まれて間もない子猫を処分する事はきっと心が痛んだはずです。
今回、星くんにかかった費用の半分はおじさんが出してくれました。
あまり余裕のない中で、一つの命を救いたいと無理をしてくれました。
おじさんの償いの意味もあったのかも知れません。
でも、たとえ無理をしてでも処分するためにお金を遣うより、たった一つの命を救うために遣うお金の方が断然良いはずです。
そうしてくれたおじさんに感謝です。
星くんは、引き続き病院で治療をした後、去勢し里親募集をします。
里親様が決まったら連絡を頂く事になっています。